言えなかったツラい体験を人に話せるようになった。。

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言えなかったツラい体験を人に話せるようになった。。

それは、ハーバード大学ケネディスクールのマーシャル・ガンツ博士が教えている、市民の力で自分たちの社会を変えていくための方法「コミュニティ・オーガナイジング」との出会いから始まりました。

なぜ、ツラい体験を話せるようになったのか

コミュニティ・オーガナイジングは、いろんな視点でストーリーの語るコツを教えてくれますが、その中でも「一貫した価値観」を伝えることが大きなポイントの1つとなっています。
 
私には、ツラい体験から芽生えた「自分と同じような体験をした人を少しでも和らげたい」という想いがあり、その価値観に共感してほしい人と話す際は、自分の体験を伝える必要があるなと気付き、対面においては思いきって伝えることができるようになりました。

最後に辿りつく先は「人を知る」ことだった

この方法論を学べば、誰もがTEDのようなプレゼンが出来るのでは!?と思わせてくれるほどですが、私はコミュニティ・オーガナイジングのワークショップを受けたり、コーチとして教える立場になる過程で、重大な事実に気付きました。

それは、人に上手く伝える技を学ぶことができても、それを実行しようとすると、人のことをより「知る」ことが必要なことに気付かされるということです。

当然のように思えますが、どこまでいっても共感とは「自分の言葉ではなく、相手の中にある言葉」でした。そして、相手の中にある言葉は「語りかける相手のことを知ること」に尽きます。

相手の中にある言葉

相手との共感ポイントは、相手の中にある言葉を知ることです。
人は、人との繋がりを求め、繋がるためにも相手を知り、理解したり、
理解してほしいと思うからこそ理解できないときは憤りからケンカをしたり。
 
それもこれも、すべては「相手と分かり合いたい」という根底の欲求があるからに他ならないと思うのです。

私が、コミュニティ・オーガナイジングという手法を学ぶ決意をしたのも、ツラい体験をしたため、人のことを知りたい、もっと理解したいという強い気持ちが動機でした。
コミュニティ・オーガナイジングは、決してツラい体験を話せるようになることが目的ではないですが、結果的にそうなれてしまうところが個人としては魅力的です。

こちらの御三方が活動を始めてくれたことに心から感謝したいと思います。
 

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・代表理事 鎌田華乃子

・副代表理事 室田信一

・副代表理事 池本修悟

※右から順に

コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンのホームページ
http://communityorganizing.jp/co/

共感については以前にも記載したこちらも読んでいただけると幸いです。

21世紀最大の経済課題「富の集中」を散財で解決

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2013年の年の瀬に、心から信頼できる友人を呼び出し私はこう切り出しました。
「新しい寄付のかたちを一緒につくろう」と、そして続けざまに、
「これは日本の寄付文化に風穴をあける大人の遊びにしよう」と。

クラウドファンディングの登場により、お金は人のために使ったほうが、とても豊かになれると気付かされ、お金をどう得るか?ではなく、どのように誰のために使うべきか?という考えに変わり、寄付について考えるようになりました。

さらに、せっかく寄付するなら実際に出会って取り組んでいる活動や、人柄に惚れ込んだ方に寄付したい!という想いが募り、
毎月リアルの場で寄付をできる団体「SOIF」を2014年4月に立ち上げました。

そしてついに2015年2月に記念すべき10回目のイベント開催を迎えます!
SOIF Vol.10-大人の寄付遊び「貧困・ホームレス支援の未来」

なぜ毎月、10万円以上を寄付するのか

10人以上のメンバーが、毎月1人1万円を寄付することで、
毎月10万円以上を寄付しています。

寄付の仕方は、教育、国際協力、女性などイベントのテーマを毎月設定し、
テーマに関連するNPONGOの代表にお越こし頂き、本気で寄付を募っていただくプレゼンをして頂きます。一般参加者も1人1千円からの寄付体験ができます。

社会課題と本気で向き合い、力を尽くしている方々が発する言葉には、リアリティがあり、真っ直ぐで、力強く、私たちの心を何度も、何度も揺さぶります。

思わず目をつむって背けたくなる社会問題がゴロゴロしている中で、
一つひとつの問題に対して、それぞれのリーダーが真剣に向き合い、
時には孤独に、時には多くの人に支えられながら取り組んでいます。

そしてその言葉は、想いを超えた、純粋で願いのようなエネルギーを宿していく。
リアルの場で、リーダーたちが本気で支援の必要性を語りかけ、真剣に言葉を交わした私たちにとって、それぞれの問題が身近になっていくのを感じます。

意思決定は「人」

寄付イベント終了後に、それぞれが一万円をどこの団体へ寄付をするのかを決め、理由を共有します。

そこで意思決定を尋ねていくと圧倒的にプレゼンターの「人らしさ」が、意思決定の要素として多く占めていました。
決して小額ではない一万円の寄付をする意志決定が、論理ではなく情緒が勝っていたのです。

寄付を通して届けたい想い

ときにそれは、私が手を差し伸べられない領域に対して、信頼して任せられる「あなたに託す」ということ。

ときにそれは、「あなたに生きてほしい!」と伝えるため手をさしのべること。

ときにそれは、「ただただ、あなたの人柄に惚れた」と手を握り、肩を叩くこと。

これこそが自分と未来を変える新しい寄付のかたち。
日本の寄付文化に風穴をあける「大人の本気の遊び」。

体験してほしい。
寄付は私たちの未来を変える。

これからも、ゆかいな素敵な仲間たちと一緒に遊びながら、21世紀最大の経済課題「富の集中」を散財というギフトにも似た考えを広げて行くことで解決していきます。

※これまで御参加して頂いた団体様(27団体 2015.01時点)

NPO法人シニアSOHO普及サロン 堀池喜一郎さん

NPO法人ジービーパートナーズ 上野佳志子さん

合同会社ユア・ランド 高島芳美さん

greenz.jp 植原正太郎さん

・マチノコト 横尾俊成さん

・開発メディアganas 長光大慈さん

NPO法人かものはしプロジェクト 村田早耶香さん

NGO ACE 岩附由香さん

NGO PLAS 門田瑠衣子さん

NPO法人ブラストビート 松浦貴昌さん

NPO法人コモンビート 新井三保子さん

一般社団法人 日本リ・ファッション協会 鈴木純子さん

NPO法人OVA 伊藤次郎さん

NPO法人 難民支援協会 石川えりさん

一般社団法人Get in touch 那部智史さん

NPO法人Class for Everyone 高濱宏至さん

NGO e-Education Project 三輪開人さん

NGO ユイマール 大薗茜さん

NPO法人ノーベル 北村政記さん

・株式会社プラスカラー 佐久間映里さん

NPO法人マドレボニータ 吉岡マコさん

・大森コレカラカイギ 町田佳路さん

・喫茶catoqui 島田優里さん

林業女子会@東京 杉山沙織さん

ユニバーサルデザイン コンサルタント 伊敷政英さん

NPO法人 環境維新隊東京ユネスコクラブ 星野和香子さん

NPO法人レインボーチルドレン 石川辰雄さん

「年をとるほどクリエイティブになる」と高齢者の方が笑顔で語る

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「年をとるほどクリエイティブになる」と高齢者の方が、明るい笑顔で私に語りかけました。

理由を尋ねるとパワフルに、「アイデアは実体験の多さだから。人と会うことも実体験だからね。だから人と会うのが楽しくなる!」と。

その言葉を聞いた瞬間、僕は感動したのと同時に、困惑しました。
高齢者と勝手に決めつけて人のことを見ていた自分の浅はかさに気付かされたからです。

そうだ。今日から「高齢者」というフィルタリングで人を見ないことにしよう。
人はみんな年齢に関係なく「主役」になれることに気付いたから。

主役について

一度は、舞台に立って主役の出番を夢見たことがあるのではないでしょうか。舞台には大きく分けて2つあると思います。
既に用意された舞台と、自分でつくる舞台です。

なぜ、このような分け方をしたかというと主役としてやり遂げた時の達成感が大きく異なり、その後の発展性や継続性にも大きく影響します。

すでに用意された舞台を例えるなら、母がつくってくれた料理を食べるだけの状況や、母が着替えや持ち物を用意してくれて出掛けるだけの状況などに似ています。

逆に自分でつくる舞台を例えるなら、自分でつくったお弁当。自分で用意したピクニックの準備。自分で決めた綺麗な景色がある行き先などに似ています。
想像するだけで達成感に差があることがわかります。

自分で決めて行動するだけで全て主役になれる

舞台と聞くと大きなものを想像しがちですが、自分で決めて始めたことが全て舞台となり、自分が主役になります。たとえ「近所の掃除」でも舞台です。

舞台の幕が開けると、自分で決めて始めたことなので、ほとんどのことは最後までやり遂げるでしょう。

そして幕が閉じた時、誰かが拍手や、感謝してくれたならば、これほど嬉しいことはありません。

やりがいは、人の役に立つこと

やっぱり、何だかんだで、人に感謝されると照れくさいですが、嬉しいですよね。感謝されると、やりがいが生まれて、人の役に立ちたいという良いサイクルが回ります。それが自分から始めた舞台なら、なおさらです。

イギリスの作家サイモン・シネック(1973年~)の名言
「なぜ、金持ちになる7つの方法や、成功するための10のステップなどという本は沢山あるのに、自分の隣の人を助ける5つのステップや、
隣の人を幸せにする7つの方法という本はあまり見かけないのか。
なぜ、90%の人が仕事にやりがいを感じていないという統計があるのか?
それは、仕事のせいではないし、給料のせいでもない。人が人を助け合わなくなったからです」という言葉からも人の役に立つ重要性がわかります。

人の役に立つことが舞台なので、舞台の大きさなんて関係がないことに気付けます。どんな小さいことでも人の役に立つことに意味があります。
ぜひ、あなたから始まる舞台をつくってみてください。

私は、その舞台の観客でありたいと心から思います。

どんなに小さいことでも全てに意味があります。もちろん年齢に関係なく。

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合同会社ユア・ランド代表 高島芳美さん

NPO法人シニアSOHO普及サロン 堀池喜一郎さん

お二人に会って感じたとこを綴らせて頂きました。