感情を揺さぶるほどの出会いをしよう

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いまの自分があるのは、感情を揺さぶるほどの人と出会ったからだなぁ〜と思える人がいます。
そう思うと、ご縁によって今の自分が形成されているのだと気付かされます。

「ご縁」が価値観をつくる

自分の感情を揺さぶるほどの出会いが、生き方の軸となる価値観を形づくります。このような出会いは、突然訪れることがほとんどですが偶然ではなく、
必然の縁なのです。

カール・グスタフ・ユングシンクロニシティ

スイス精神科医・心理学者カール・グスタフ・ユング(1875年-1961年)が提唱した概念「シンクロニシティ」より。

<引用>

「それぞれ自分の人生を懸命に歩んでいる人たちが、同じ時、同じ場所に自然と合流する現象。
まるで時を共通にして、その場に吸い込まれたような場合」
 ※リーダーシップの旅 見えないものを見る(光文社新書)より

つまり「懸命に歩んでいる」と同じような想いを持っている人同士が繋がり、
懸命に歩むことで意識的に良い縁を呼び込むことが出来ます。

私自身もシンクロニシティのような出会いがあった覚えがあり、
周りの人に話しを聞くと、不思議だけど必然のような出会いにより人生が切り開けたという話しを聴くことがあります

どのように懸命に歩むかは選択できる

いま自分の目の前にないものは、大切にしてこなかったものです。
いま自分の目に前にあるものは、大切にしてきたものです。

「何を大切にするか」の選択により、出会いの縁が変わり、目の前にあるものが変っていきます。

いざとなったときに頼れる友人・仲間とのご縁が、どこでも生きていける道をつくる。

優秀の基準「どこでも生きていけるか」

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先日、友人から「優秀な人の基準って何?」と聞かれ、
「どこでも生きていけるか」と答えた。
つまり、生きる力をもっているかどうかだと思います。

新自由主義の限界

まだ近代的な手法は通用しますが、新自由主義がいきつく3つの大変動要因によって近代的手法の限界を迎えます。
  1. 資本主義による格差拡大
  2. グローバル化による競争原理の激化
  3. ロボットによる自動化
これらが人に与える影響は計り知れず、今まで考えられない歪んだ環境をつくりだします。
経済格差による歪みの例として、「独立する富裕層」
http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2014/04/0425.html
 
<引用>
アメリカの自治体に異変が起きている。「州」の下の行政区分である「郡」から“独立”する「市」が相次いでいるのだ。独立運動の中心は高級住宅地に住む富裕層。その動機は「所得の再分配」と「効率の悪い政府」への不満だ。
このように人と人の心が遠くなっていく、より不確実な世界へと突入します。
そこで最も必要となる能力は、「どこでも生きていける」という、生きる力。

他人がデザインした道をトボトボ歩くより、
自分でデザインした道をつくり、希望を切り開いて見たい風景、見たい人の表情をつくっていくことが重要。

アマルティア・セン「ケイパビリティ」

インド経済学者アマルティア・セン(1933年~)が提唱した概念「ケイパビリティ」とは、「生きたいように生きる力(潜在能力)」としている。

アマルティア・センは、多くの人がケイパビリティを獲得できるように、
社会がそれを保護する必要性を著書「人間の安全保障」で強調しています。

僕が10代の時に、いじめを受け、引きこもり、学校が嫌い!になった生きたいように生きれなかった痛烈経験からも、ケイパビリティが必要だと感じています。
 
いまだ資本主義に代る魅力的な提案がない世界で、
その限界を迎えようとしている中、どこでも生きていけるように、
「生きたいように生きる力」を身につけるための条件を考えていきます。
 

言えなかったツラい体験を人に話せるようになった。。

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言えなかったツラい体験を人に話せるようになった。。

それは、ハーバード大学ケネディスクールのマーシャル・ガンツ博士が教えている、市民の力で自分たちの社会を変えていくための方法「コミュニティ・オーガナイジング」との出会いから始まりました。

なぜ、ツラい体験を話せるようになったのか

コミュニティ・オーガナイジングは、いろんな視点でストーリーの語るコツを教えてくれますが、その中でも「一貫した価値観」を伝えることが大きなポイントの1つとなっています。
 
私には、ツラい体験から芽生えた「自分と同じような体験をした人を少しでも和らげたい」という想いがあり、その価値観に共感してほしい人と話す際は、自分の体験を伝える必要があるなと気付き、対面においては思いきって伝えることができるようになりました。

最後に辿りつく先は「人を知る」ことだった

この方法論を学べば、誰もがTEDのようなプレゼンが出来るのでは!?と思わせてくれるほどですが、私はコミュニティ・オーガナイジングのワークショップを受けたり、コーチとして教える立場になる過程で、重大な事実に気付きました。

それは、人に上手く伝える技を学ぶことができても、それを実行しようとすると、人のことをより「知る」ことが必要なことに気付かされるということです。

当然のように思えますが、どこまでいっても共感とは「自分の言葉ではなく、相手の中にある言葉」でした。そして、相手の中にある言葉は「語りかける相手のことを知ること」に尽きます。

相手の中にある言葉

相手との共感ポイントは、相手の中にある言葉を知ることです。
人は、人との繋がりを求め、繋がるためにも相手を知り、理解したり、
理解してほしいと思うからこそ理解できないときは憤りからケンカをしたり。
 
それもこれも、すべては「相手と分かり合いたい」という根底の欲求があるからに他ならないと思うのです。

私が、コミュニティ・オーガナイジングという手法を学ぶ決意をしたのも、ツラい体験をしたため、人のことを知りたい、もっと理解したいという強い気持ちが動機でした。
コミュニティ・オーガナイジングは、決してツラい体験を話せるようになることが目的ではないですが、結果的にそうなれてしまうところが個人としては魅力的です。

こちらの御三方が活動を始めてくれたことに心から感謝したいと思います。
 

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・代表理事 鎌田華乃子

・副代表理事 室田信一

・副代表理事 池本修悟

※右から順に

コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンのホームページ
http://communityorganizing.jp/co/

共感については以前にも記載したこちらも読んでいただけると幸いです。